川柳展望全国大会


25回全国大会の感想 (2024年4月21日開催、『川柳展望』198号より)

 

 緊張と嬉しさと

                  大島ともこ

 川柳展望全国大会に初めて参加させて頂きました。受付の段階ですでにドキドキ緊張の極みでしたが、そんな私の胸の内とは関係なく大会はスムーズに進行し、いつのまにかその和やかな雰囲気に落ちつきました。

 「お話」の中の川柳の数値化はとても興味深い事柄でした。

 そして披講のすばらしさ!

 日常の出来事や思いを多彩に表現された一句一句の見事な披講に、拍手あり、笑いありと、とても盛り上がったのが印象的でした。

 誌上等でお名前を知った憧れの方々のお顔も拝見できてこんな嬉しいことはありません。森中惠美子先生の力強いメッセージにも圧倒されました。

 これからも出来る限り川柳と向かい合い、楽しめますようにと願った、確かな一日となりました。

 有り難うございました。

 

  『初参加』

                    山下じゅん子

 川柳塔の同人である私にとって初めての他流試合でした。テーブル席の句会も、もちろん初めてでちょっと戸惑いましたが、先輩方と同じテーブルで緊張感の中で開会に臨みました。

 お話の橋倉久美子さんの穏やかな話しぶりに、三重県で大学四年間を過ごした私は言葉のニュアンスに郷愁を感じました。

 披講が始まり、同じテーブルの方々が次々に呼名されるので、ドキドキでしたがやっと自分の句が読まれた時は嬉しさのあまり、自分でも驚く程の大声で呼名しました。

 4句入選。一緒に参加した先輩にも初参加にしては上等とほめて頂きました。

 帰宅後、頂いた川柳展望誌を開き、盛りだくさんな内容を楽しませて頂きました。

 

 第25回川柳展望全国大会に参加して

                    みぎわはな

 川柳展望は不思議な句会! 天根夢草主宰は不思議なお人! 日常的なことをフツーの言葉で言っているようで、川柳としての穿ち、風刺、諧謔も無い。などと思っていましたが二十数年いろいろ試行錯誤を重ねた今、これこそ川柳! と判りました。人生こうあらねばならぬ、躓いた石の数だけ人間が出来る…と言った句が飽きもせず繰り返され同想同語が蔓延る句会には閉口。本当の川柳を求めて彷浪を重ねています。決してエラそうなことを言うつもりはありません。書を七十年も追求していますが、芸術というものは伝統を踏まえながら他にはない己自身の表現を求めねばなりません。文芸といえども精神は同じと思います。唯一無二。

 転勤族で各地を回り、鎌倉で俳句に出会い万言の想いを十七文字に凝縮するという技に感動しました。芭蕉の愛した近江に移り、堅田のほととぎす句会で勉強しました。神戸へ移り、稲畑汀子氏に出会いました。或る時、芸術家会議の席で川柳の底抜けに愉しい方々と出会いお仲間に入れて頂きました。 

 川柳にお説教は要りません。言わずに語る。言ってしまっては身も蓋もありません。そして紋太師の「一読明解」。これを守り愉しんで生きたいと思っています。晩年に川柳に出会え、仲間に恵まれて幸せです。


24回全国大会の風景(2023年4月16日)



24回全国大会の感想 (2023年4月16日開催、『川柳展望』194号の「大会記」より)

 

竹平和枝様

 ・・・ 披講と呼名はいつもワクワクします。森中惠美子さんが仰ったように「酒も男も句会も生がいい!」に同感。全ボツは免れ、充実した一日でした。日帰りで、そそくさと会場を後にしましたが、来年は是非泊りがけで参加したいと思いました。新参者の私にもお声をかけてくださった永井天晴さん、ありがとうございました。元気で句を詠み続け、仲間と会うことが大事と思ったことでした。

(「嬉しい出会いの一日」より抜粋)

 

春日綾乃様

 ・・・ 川柳に魅せられた人ばかりで作る、祭りのような集い。もう、楽しかったの一言です。この先ずっと、川柳を好きでいられたらいいなと感じました。お酒も飲んでいないのに、酔ったような心地で会場を去りました。・・・

(「幸せな一日でした」より抜粋)

 

石破真凜様

 ・・・ 順次発表されていく入選句を心地よく味わいながら聞いていると、同席のテーブルから次々と呼名が上がって思わず拍手をしたくなりました。ふと、私の句が読み上げられたことに気付き心臓が止まるかと思うくらい激しく脈打ち、呼名できたかどうか記憶にないくらいです。こんな感動は何十年振りでしょう。少人数での句会経験しかない私が初参加の大会で入選したことは、この上なく幸せに思いました。・・・

(「第24回川柳展望全国大会の感想」より抜粋)

 

妻木寿美代様

 ・・・ 披講は各選者の方々の個性が光り、句会のライブ感を充分楽しめた。入選句の中に英語の句もあり、選句の幅広さも興味深かった。日常のほんのささやかな出来事や想いを、ぼやくように、ささやくように、飾らない言葉で綴った句の何と多かったことか。厚化粧せず、ざっくばらんでええかっこしない。しかし決して下品じゃない。穿ち、軽み、おかしみの川柳の要素が純度100で伝わり、川柳の原点に立ち戻った思いがした。・・・

 (「川柳純度100」より抜粋)

 

上田和宏様

  行きたいと思っていた川柳展望の大会に初めて参加しました。ビギナーズラックで6句も入選してて呼名の度に頬をつねったり…、丸テーブルの会場雰囲気も良かったなあ。ロビーで稀少本「喜寿薫風300句」を入手出来たことも嬉しいことでした。・・・

 (「ありがとうございました」より抜粋)